りんごの水溶性食物繊維に期待

美味しいりんごは、果物の中でも最もポピュラーで身近にある印象です。スーパーに行けば1年中陳列されています。りんごにも季節はありますが収穫してCA貯蔵をすることで、りんごを仮死状態で長期保存できるので、結果的に美味しいりんごを1年中食べることができているのです。りんごは健康や美容に良いということで、風邪を引いたときやダイエットでも食べられる機会が多いです。最近では放射性セシウムの除去効果もあると言われ始めて熱い視線を浴びています。高血圧や動脈硬化にも効果のあるりんごですが、勿論便秘予防にも力を発揮します。

ではりんごの何が良いのかと言うことですが、ずばり水溶性食物繊維のアップルペクチンなのです。りんごには不溶性食物繊維も含まれていますが、ここではおもにアップルペクチンの、便秘の予防効果に迫ります。
関連ページ:便秘解消には食物繊維を摂取することが原則

りんごの中に含まれるアップルペクチン

このりんごの中には、水溶性食物繊維であるアップルペクチンが多く含まれています。アップルペクチンは小腸で消化されないので、そのまま大腸に届きます。腸内では善玉菌の餌になりますので、りんごを食べることによって、自然と善玉菌が増えて行き、悪玉菌が劣勢に追い込まれます。不健康な状態だった腸内が、アップルペクチンによって綺麗になって行くのです。おならの臭い人は、腸内に悪玉菌が蔓延り腐敗した便の巣窟になっています。こうした便秘を緩和して、予防してくれるのがりんごなのです。中世のヨーロッパではりんごは万病を治すと言われていました。

肉食のヨーロッパ人は、日本人よりも腸内環境が悪化しやすく、悪玉菌の増殖により、便秘や腸捻転や大腸がんに罹患しやすかったので、いち早くりんごに目をつけて積極的に食していたのは理にかなっています。日本人も欧米化した食生活の中で、肉食傾向にありますからりんごを食べることで善玉菌を増やしたいところです。

また不溶性食物繊維であるセルロースも含まれているので、便を膨らませて排出させる作用も同時にあることから、非常に便秘改善には良い果物だと言えます。

アップルペクチンを効果的に摂取するには、どうしたらよいかという事ですがズバリ、それはりんごの皮にあります。アップルペクチンが多く含まれているのは、じつは実の方ではなく皮なのです。これは他の柑橘系果物にも言える事ではあるのですが、他の果物はりんごほどは、皮を食べることができません。その点、りんごは皮も食べられる稀有な果物なので是非皮ごと食べて欲しいと思います。

嬉しいことに、アップルペクチンは加熱によって成分が壊れる事が皆無であるのです。またすり潰しても壊れません。このように強い生命力があるアップルペクチンは摂取するのに容易と言えます。必ずしも生のまま食べなくとも良いので、皮も食べやすく加工することができますね。

美味しくて便秘に効果のあるりんごレシピ

りんごをそのまま皮ごと食べるには、調理したほうが食べやすくなります。ここでは、生や加熱した状態のりんごの簡単レシピを紹介します。便秘が悪化してくると食欲も低下しますが、りんごならサッパリとしているのでお腹の中に入りやすいという利点があります。夏場は特に食欲不振になりやすく、そうすると便を押し出す力が出ませんので、りんごのような食べやすい果物で便秘を予防しましょう。

1・りんごとレタスのサラダ
りんごとレタス、お好みでハムやコーンなど使用すると美味しいです。りんごは皮ごと薄く銀杏切りにします。レタスを細かくちぎり、他にもお好みの食材をマヨネーズで混ぜます。生のりんごを皮ごと食べることができるので、爽やかで食べやすいです。食欲のない日に食べてみるとスルスル入ります。アップルペクチン豊富な皮部分を余すことなく食することができるのが嬉しいですね。

2・りんごと豆乳のジュース
りんごと豆乳をミキサーで混ぜてジュースにします。便秘に効果の高い豆乳を一緒に飲むことができますから、時間のない朝や入浴後の水分補給に飲むと便秘も改善されることでしょう。

3・りんごエキスたっぷりカレー
りんごを皮ごと擦りおろし、出来上がったカレー鍋に入れます。辛めのカレーにすると、りんごの甘味が加わることでマイルドになります。カレーは香辛料が胃腸を動かしやすくしますから、りんごのアップルペクチンと共に食すと、便意を感じやすくなります。夜に食べて翌朝から排便できることでしょう。便秘の時は、食べ物の摂取量が少なくて引き起こされる事もあります。カレーをひと皿食べると、かなりボリュームがありますので、腸の中で便が押される事になります。

4・甘酸っぱいりんご煮
材料は、リンゴとレモン汁と砂糖です。砂糖はオリゴ糖でも可。りんごを一口サイズに切り、フライパンでりんご・レモン汁・砂糖で煮詰めます。しなしなしてきたら、弱火で15分様子を見ます。水分はりんごから出て来るので加えなくとも大丈夫です。水分が消えて、飴色になったら冷まし冷蔵庫で冷やします。ヨーグルトに混ぜて食べても美味しいです。作り置き出来ますから、多めに作って大瓶で管理しながら、毎朝食べれば便秘も解消します。