イライラはストレスが溜まっている証拠

人はイライラするとき、ただ怒りを感じていたりするだけではなくストレスを感じています。もやもやした得体の知れない感情が自分を制御不能にしているからこそ、イライラしてしまうのです。

イライラが高まるとき、多くの人が腸の変調を訴えます。心因性のストレスなのに、何故か便秘や下痢に悩まされたり、胃腸が痛むということがあります。十二指腸潰瘍などは、ストレスでも罹患するというのは良く聞かれることです。じつは頭で感じたストレスは脳から腸に伝達されます。

逆に腸の不調は脳に伝達されるようになっているのです。これを、脳腸相関といいます。生物の始まりは、腸から進化が始まっています。腸が神経細胞を発達させて、脳ができたのです。

こうした点に着目したカルピス社が徳島大学と共同研究をした中で明らかになったのが、乳酸菌がストレスをも緩和してしまうということです。徳島大学大学院の六反教授によると、カルピス社の保有する乳酸菌CP2305の中に、腸を整えるだけではなく、ストレスをもコントロールすることができるという研究成果を発表しました。

乳酸菌CP2305をストレス過多の学生に摂取させたところ、多くの学生のストレスが軽減し腸内環境にも改善が見られたそうです。また唾液を測定したところストレスホルモンのコルチゾールが抑制されたことが確認されました。

このコルチゾールというのが、ストレスに密接に関わるものです。イライラしているときには、このコルチゾールが分泌されています。乳酸菌がストレスホルモンを抑制できるとうことは、非常に大きな発見であったと言えます。しかしそのヒントは既にありました。

ストレスにはカルシウムと言われる所以

もしかして、乳酸菌にはストレス解消を促す何かがあるかもしれないと思いたるにはそのヒントがあったに違いありません。昔から、怒りっぽい人にはカルシウムが足りないと言われましたね。イライラしている人にはカルシウムを食べさせれば良いと、小さな頃に聞いたことがある人も多いのではないかと思います。

それには根拠があります。ストレス過多になるとストレスホルモンのコルチゾールが増加します。この増加に伴い、腸の中ではカルシウムの摂取が滞るようになります。カルシウムの吸収を阻害してしまうからです。カルシウムには、コルチゾールを抑制する力があるので、まるで腸内善玉菌と悪玉菌の拮抗のように、駆け引きが行われていることになります。だからこそ、体外からカルシウムを取り込む必要があるのです。

しかし、カルシウムには吸収率に大きな差があるのも事実です。青菜からは20%弱で、小魚からは30パーセント程、最大なのが牛乳やヨーグルトの50%というふうに、格段に乳製品からの吸収率が高いのです。

乳酸菌といえばヨーグルトですから、今回乳酸がストレスを軽減する事に着目したのは、布石があっての事だと言えます。

ストレスに効果のある乳酸菌

ここで、ストレス緩和に良いとされる乳酸菌を紹介します。もし現状で精神的に辛くイライラが収まらないとか、ストレスで腸内環境が悪化しているのなら乳酸菌に頼ってみても良いでしょう。乳酸菌は、脳腸相関の原理を最大に生かした腸と脳をつなぐ架け橋です。腸が良くなればストレスが緩和し、ストレスが緩和すれば腸も正常に動く、ということなのです。

・CP2305
CP2305は、脳腸相関を通じて生体機能を正常に保ち、腸内環境を整えてくれます。正式名称はプレミアガセリ菌CP2305と言い、ガセリ菌自体にストレスを緩和させる特性があります。しかしこのCP2305はその中でも殺菌した死菌が便秘下痢に有効であることが初めて認められたものです。ストレスホルモンのコルチゾールが抑制効果を認めることができた事は、大きな意味があります。ストレスによる睡眠障害を改善することにも適していますので、多大なストレスから不眠症の人におすすめしたい乳酸菌です。

・クレモリス菌
クレモリス菌は、カスピ海ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌です。生きて腸まで届くことで、働く乳酸菌として注目を集めています。ストレスによる、肝機能の低下などに効果がありますので、ストレスから肝機能が低下したと思われる人におすすめしたい乳酸菌です。治験によると、2週間程続けて摂取すると、効果が目に見えて現れるとのことなので、数日試して諦めるというのではなく、半月は継続してその効果を試したほうがいいでしょう。

・BF-1株
このBF-1株は、他の乳酸菌と比べても異細胞や胃粘膜の無ムチンに対して接着することで知られています。胃粘膜に接着するので、胃の荒れなどを緩和して保護してくれます。またピロリ菌などの炎症性物質を抑制する効果もあります。ストレスを抱えると、胃にダメージを感じる人が多いので、ストレスからくる胃炎などで体調を崩している人にはおすすめしたい乳酸菌です。