胃酸で溶けてしまう乳酸菌

乳酸菌が腸内環境を整えるのは有名な話ですが、と同時に胃の中ですぐに死滅してしまうので、摂取しても意味がないということも聞かれる話です。乳酸菌は生きています。そして熱や酸に弱いため胃の中で胃酸によって、瞬く間に溶けて死滅してしまうのです。いくら摂取しても、生きたまま腸に届きにくいので、乳酸菌自体に興味を失う人も多いです。

特に胃酸過多の症状がある人には、いくら乳酸菌を体内に取り込もうとしても、なかなか腸まで届くことがなく意味がないのが現状です。しかし、乳酸菌にも種類があり、腸まで
届きやすいものがあります。こうしたものを上手に摂取していけば胃酸をくぐり抜けて、腸で活躍してくれるでしょう。

腸まで生きて届く乳酸菌を摂取

確実に腸に届く乳酸菌は、植物性乳酸菌と呼ばれるものです。乳酸菌には動物性乳酸菌と、植物性乳酸菌の2種類があります。動物性乳酸菌とは、乳製品に含まれるものですが、植物性乳酸菌というのは、味噌や醤油、日本酒に沢庵などに含まれています。植物性乳酸菌は熱に強く酸にも強いため、生きたまま腸に届きます。といっても、無傷で届くというわけではありませんから、腸に届いたうちのいくつかの乳酸菌が瀕死の中で働くという状態になります。

いくら熱に強いといっても乳酸菌自体が熱に弱いものですから、植物性乳酸菌においても例外ではなく、60℃以上で死滅してしまうことを忘れないでください。もし植物性乳酸菌を摂取するときには、加熱しないで体内に取り入れることが必須になります。植物性乳酸菌は、その使命を終えて死骸になって便により排出されるのに3日程です。1週間に2回~3回食べ続ければ生きたまま乳酸菌をコンスタントに腸に送ることができますから、こまめに食べたほうが良さそうです。

胃酸で死滅しても乳酸菌は活躍する

酸に弱く、一部の乳酸菌を除いては胃酸によって、簡単に死滅してしまうのが乳酸菌です。意味がないと思うのは無理がありませんが、例え胃酸により死滅して腸に届いても、乳酸菌の亡骸はちゃんと仕事をします。腸内の善玉菌の餌になり、貴重な栄養源となりますし、悪玉菌により傷ついてダメージのある腸壁の傷を補修する役割を担うからです。腸まで生きていなくちゃ意味がない!ということはないのです。

植物性乳酸菌にこだわらずに、動物性乳酸菌も一緒に摂取しても良いのです。乳製品から得られる乳酸菌は、確かに胃酸で溶けてしまいますが、だから役に立たないということはなくて、役割の違いがあるだけで、腸内で十分、生きたまま届く乳酸菌同様に整腸作用があるのです。

乳酸菌摂取の時間に工夫を持たせる

胃酸で乳酸菌を溶かさない方法のひとつとして、食後に乳酸菌を摂取するということがあります。食前に乳酸菌を摂取すると、胃酸が強い為あっさりと胃酸で乳酸菌が溶かされて、死滅してしまいます。しかし食事の後であれば、胃酸は他の食物を溶かすことに使われていますから強い胃酸で、乳酸菌にダメージを与えることがなくなります。まったく
死滅しないといえば、そうではありませんが胃酸に溶けないと言われる植物性乳酸菌においても胃酸が強かったり、加熱したあとでは腸に届く前に死滅してしまいます。少しでもそのダメージを緩和させるために食事の後に乳酸菌を摂取しましょう。