腸内環境が悪化するとき

最近、お腹の調子が悪いな・・と思っている時、腸内には何が起きているのでしょうか。きっと、悪いことしか起きていないと悲観的にならずに、積極的に知ることで、お腹を健やかに保つことができます。腸内環境が悪いと、お腹に留まらず全身を蝕む疾患に移行することもあります。冷静に状況を把握していればいざという時にも、慌てることなく対処できます。

・お腹が張って、数日便が出ない
そんなに食べていないのに、お腹がパンパンに張って、中には臨月かと思うほどに膨らんだ腹部に、悩まされている人がいます。これは便秘の症状です。便が腸内に滞留して、出ないまま便自体が腸内で石のように硬くなっています。悪玉菌が活動しているので便秘はますますひどくなります。まずは、水分を良く取り、野菜などの食物繊維で腸を動きやすくしましょう。それでも便が出ない場合は放っておくと、腸閉塞になりますから、座薬や浣腸で強制的に排便を促しましょう。

・臭いおならが出る
硫黄のような刺激臭が、定期的におならとして放出されるときは腸内環境が悪化しています。腸内に留まった便が腐敗して、腐敗臭となって排出されているのです。異常に臭いおならが出るときには既に有害物質が腸から皮膚に汗として排出されるようになっていますから、体臭や口臭も便臭が漂っています。まずは、早急に排便をして腸内に腐敗した便を残さないことです。善玉菌も減少していますから乳酸菌やビフィズス菌などをヨーグルトなどから摂取しましょう。

・尋常ではない痛みが腹部を襲う
まるで陣痛な虫垂炎のように、激しい痛みが腹部を襲うとき、腸閉塞になっている可能性があります。腸管が詰まってしまい、放っていたら死に至る事もあります。早急に病院に行きましょう。この段階では自宅で何か出来ることはありません。腹膜炎になる可能性もありますから侮れません。緊急時なので救急車を読んでも差し支えありません。

便秘を治すには腸内環境を良くすること

便秘になっているとき、腸内環境は間違いなく悪くなっています。腸内環境が荒れると、上記で記しましたように、便秘に始まり最終的には腸閉塞や腹膜炎、果ては大腸がんに罹患することもあります。こうした重い病気になる前に、腸内環境を改善して、健やかな毎日を送りたいものですね。

腸内環境を良くするには、食物繊維の多い食事を摂取することで、腸の蠕動運動を起こしやすくしたり、腸内に悪玉菌を増やさないために、善玉菌を増やすべく食生活の見直しと乳酸菌やオリゴ糖などを多く摂取するようにして、悪玉菌を駆逐する必要があります。

悪玉菌が善玉菌の数よりも多くなると、腸内環境は驚く程早く、蝕まれていきます。最初は便秘の症状ですが、長引く便秘に吐き気を感じたり、腹痛で動けないなど日常生活に支障をきたすようになります。また、女性であれば肌のハリが損なわれて老け込むのが早くなります。

便秘と腸内環境は表裏一体です。便秘を直せば必ず腸内環境も良くなりますし、腸内環境が悪いからこそ便秘になるとも言えるのです。

乳酸菌が活動すると腸が元気になる

乳酸菌は元々腸内にいる善玉菌です。善玉菌の中では少数派ですが乳酸菌は腸内で乳酸を作り出し、悪玉菌を抑制しますし、いざ悪玉菌と善玉菌が拮抗状態になれば、戦い死滅した後に、善玉菌の栄養素になり、ビフィズス菌などを増やす役割を担います。

また、乳酸菌は発酵食品に含まれていますので、自分の体内に少なく心元ない場合は、外から効率よく取り入れることができるのです。例えば、ヨーグルトや日本酒、醤油や味噌、それにぬか漬けなどに乳酸菌は含まれています。

とくに醤油や味噌は日本食の基本ですので毎日ヘルシーな和食を食べることで、乳酸菌が腸に届き腸を元気にするのです。よく生きたまま腸に届く、ということを謳い文句に乳酸菌が市販されていますが、乳酸菌は先にも述べましたように死菌でも効果がありますので、そこは拘らなくても大丈夫です。

お腹の症状別乳酸菌活用術

お腹の症状にも色々ありますね。お腹の症状別に、乳酸菌を活用する術をお知らせします。お腹の調子を整えることは、腸内環境を改善させることです。とくに自分はこの症状をどうにかしたい、というものがある場合には数ある乳酸菌の中から、その症状にふさわしい乳酸菌をピンポイントで選ぶと、良いですね。

・慢性の頑固な便秘に悩まされている
便秘が何年も続くのは、慢性便秘です。一時的に症状が緩和してもすぐに便が詰まるようになります。こうした頑固な便秘には、乳酸菌で悪玉菌を押さえ込みたいですね。慢性便秘におすすめなのがヤクルトなどに含まれる「乳酸菌シロタ株」です。乳酸菌シロタ株は、生きた乳酸菌として、様々な乳酸菌飲料に配合されています。その効果は善玉菌ビフィズス菌が増加して、悪玉菌が減少するという結果を出しています。またラブレ菌も乳酸菌のひとつです。ラブレ菌は野菜の「すぐき」と言われる蕪の一種である漬物から発見されました。生きたまま腸に届き悪玉菌の増殖を抑えます。便通を良くすることで知られていますので是非摂取して欲しい乳酸菌です。ラブレ菌は、サプリやドリンクなどで販売されています。

・アトピーで肌が痒く敏感肌を治したい
アトピーのようなアレルギーは腸内環境の悪化に伴い発症すると言われています。そして、乳酸菌がアトピーの症状を抑えることも広く知られています。整腸剤のビオフェルミンを毎日飲むことでアトピーが改善されたという話は至るところで聞きます。ビオフェルミンの効果で腸内環境が整うことで、アレルギーも緩和するのでしょう。

またオハヨー乳業が販売しているL-55乳酸菌もアレルギーに効果があります。2000年に発見されたということで、新しい乳酸菌ですが、マウス実験ではアトピーを発症させたマウスにL-55乳酸菌を与えると、引っかき行動などが激減したと報告されています。オハヨーからは、多様な味のL-55乳酸菌ヨーグルトが発売されて食べやすくなっています。

・代謝が悪く血液がドロドロで悩んでいる
便秘になると新陳代謝も悪くなります。血液もドロドロになり、もしダイエットをしている人がいれば、なかなか効果が上がらずに悶々としてしまいますね。そんな人に向いているのが、エンテ・コッカス・フェカリス菌という100年も前に発見された乳酸菌です。血液をサラサラにする作用があり心筋梗塞や脳卒中など、血栓がもとで重い症状をもたらす病気の予防にも期待されています。エンテ・コッカス・フェカリス菌は略してEF乳酸菌と呼ばれています。主にサプリメントとして市販されています。血液が流れやすくなることで、代謝も高まりますのでダイエット中の人にも効果が期待できます。

・インフルエンザなどの感染症を予防したい
乾燥した時期になると、ウイルス性の病気が蔓延します。乳酸菌を摂取することで、腸を丈夫にして免疫力を上げていくことがインフルエンザなどの冬に多い感染症から身を守ることになります。ナノ型乳酸菌は殺菌乳酸菌と言われています。ウイルスや病原体に対して強いのが特徴です。長野県の名産である、すんき漬けなどに含まれています。長野県は長寿でしられる健康に対して敏感な県です。すんき漬けも、その一翼を担うのかもしれません。

もうひとつはマスコミなどでも一時期賑わったR1乳酸菌です。なちゅたるキラー細胞を活性化させて、免疫力を上げるので、風邪やインフルエンザになりにくい体を作ることで、街のスーパーからR1ヨーグルトが品薄になったこともありました。いずれにも言えることですが、予防として摂取するものなので、既にインフルエンザなどに罹患している場合は乳酸菌を摂取したからといって、病気が回復するというものではありません。