マグネシウムは便を軟化させる

マグネシウムというと、理科の実験に使ったあの鉄色の物質かなと思いますが、多様な食材にも含まれているれっきとしたミネラルなのです。その効能は非常に食物繊維に似通っています。腸内で硬くなった便を軟化させるので、排便しやすくなるのです。便秘に効果絶大なので医薬品としても、マグネシウムは活躍しています。

マグネシウムは海藻類の昆布やワカメにも含まれますし、アーモンドや松の実などの木の実にも含まれます。また、あさりやイクラなどの魚介類や油揚げや納豆などにも入っています。豆腐を作る際のにがりとは、まさにマグネシウムのことなのです。豆腐も便秘予防や、ダイエットに良いと言いますが、マグネシウムの効能かもしれません。ミネラルウォーターの硬質にもマグネシムが含まれますから、便秘に効果があります。

あまりにも効果があるので、摂取しすぎると今度は下痢になってしまいます。摂取の仕方に気をつければこの上ない、便秘解消の味方になります。頑固な慢性的な便秘に、悩まされている人におすすめしたいのがマグネシウムです。

酸化マグネシウムは便秘薬

その高い効果から、マグネシウムは酸化マグネシウムとして、医薬品として活躍しています。病院から便秘薬として、処方されることもありますし、市販薬としても販売されていますので意外に身近にあるものなのです。きっと便秘持ちの人ならば、一度は飲んだことがあるかもしれません。

酸化マグネシウムの作用としては、緩下(かんげ)作用があります。この緩下作用とは、緩やかに便を排出するというものです。最初に胃酸を中和し中和のあとに腸に降りてくると塩化マグネシウムに変化し、最後に炭酸マグネシウムになります。炭酸マグネシムは、重炭酸塩と呼ばれていて、腸内と同じ濃度になります。その結果腸内に水分が引き寄せられて、便が柔らかくなるのです。膨らんだ便は腸管を刺激します。そして排便されるのです。下剤の中では、非常に緩やかなものなので、刺激も少なく病院でも処方され
やすいものになっています。便秘の際には使用して損はない下剤です。

マグネシウムの良いところを濃縮させて、化学反応させた医薬品なのでもし市販の下剤を選ぶときには、成分表を見てマグネシウムの下剤かどうか確認してみるのも良いと思います。

妊婦に処方できる数少ない便秘薬

妊娠すると様々な要因から、便秘をしやすくなります。しかし妊婦だということで無闇に薬は処方できません。お母さんの血液から、胎児に薬の成分が吸収されてしまうことで、胎児に影響が出てしまうからです。しかし、そんな時にも処方される数少ない便秘薬が、マグネシウムなのです。よく中国の漢方薬を便秘薬として、処方する産婦人科も多いのですが同様に同じくらい処方されるのが、先ほど説明した酸化マグネシウム系の医薬品なのです。マグネシウムは自然界の中にも豊富にありますから、そうしたものを独自に摂取しても良いのですが、あまりにも過剰に摂取すると下痢を引き起こすので、妊婦の場合は子宮が降りてきてしまいますから独自にマグネシウムの食品や飲み物を、過剰摂取するのは危険です。

病院で酸化マグネシウムを処方されたら、医師の説明に従って飲むようにしてください。妊婦の中には医師から処方された、酸化マグネシウムも強く感じて酷い腹痛と、下痢に苦しんだという事もあるそうです。その場合は再度、医師に現状を伝えましょう。便秘は苦しい上に妊婦であればストレスも溜まりやすくなります。便秘を改善するにはマグネシウム以外にも食物繊維などもありますから、頑なな気持ちにならずに柔軟に構えて行きたいものですね。

高マグネシウム血症に注意

便秘薬として多くの人に使用されている酸化マグネシウムではありますが副作用もあります。2005年~2008年の間に、酸化マグネシウムが原因と見られる副作用報告が15件あり、そのうち2人が死亡していたことが厚生労働省のまとめで分かりました。この15件のケースでは全員が入院するほどの重篤な症状だったようです。亡くなられた2人はいずれも70代と80代という高齢者でした。また副作用で入院した15人のうち13人は半年以上の、長期投与していたという事です。

いずれも高齢者が死亡したということで、副作用は高齢の体力がない世代に多いことがわかりました。しかし、長期間服用していればこうした副作用が出る可能性がありますので使い方には、注意が必要でもあります。

高マグネシウム血症の症状は、呼吸抑制・意識障害・不整脈などがあります。これらの初期症状で、息苦しさや動悸などが現れ始めたら、摂取を控えて医師に相談してください。どんなに効果のあるマグネシウムであっても便秘を治したいばかりに、命を縮めてしまっては意味がありません。節度を持って利用することで効果も上がりますし、生命も守られるのではないでしょうか。