胃と腸の異変は自律神経の仕業?

胃腸という言葉を見ても分かるように、胃と腸は言わば兄弟のように密接で近しい間柄です。どちらかが不調だともう一方も不調に陥ります。便秘をしている人の中には、胃痛も同時に訴える人もいます。胃痛と便秘は関係ないと思っていても、痛みは引かなので疑問に思うかもしれません。しかし、胃腸は同じ自律神経の中の副交感神経が司っているのです。

副交感神経は、おもに夕方から夜間にかけて、働きます。または体の休息が必要な時に、体を休めて昼間ダメージを受けた細胞の修復活動をしてくれます。筋肉が緩み、体中の血管が広がり、心拍が安定したとき内臓を活性化させて新陳代謝を進めます。この内臓というのは胃腸なのです。しかし、自律神経が乱れて、リラックしなくてはいけない時間に交感神経が優位になっていると途端に自律神経が乱れて体調不良になるのです。副交感神経が動かないと、胃腸が昼間に受けたダメージを修繕することが出来ません。

胃痛も起きてくるでしょうし、便秘も起きてくるのは当然のことです。もし自律神経が乱れているなと感じたならば、規則正しい生活をしてください。夜は寝て、朝は起きる。シンプルな生活を実践すれば簡単に自律神経は整います。問題のあった胃と腸を副交感神経の働きでくまなく点検、修復してくれますので不調がなくなります。

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危険な胃痛と腹痛とは

しかし、中には危険すぎる胃痛と便秘もあります。明らかに病によって胃痛と便秘を併発している場合があります。激しい嘔吐を伴う胃痛や異常に膨らんだ腹部が確認できる便秘の場合は、速やかに病院に行くことをおすすめします。

大腸がんの可能性がある場合は、まれに胃痛も伴いながら便秘の症状が出るときがあります。血便などの初期症状があれば、検査に行きましょう。また、腹膜炎は細菌感染から引き起こされますが、急性と慢性があり便秘を伴うのは急性腹膜炎の方です。最終的に腹膜全体が痛み最悪は死に至ることもあります。

ほかにも便秘と密接なのが腸が詰まることで起こる腸閉塞です。腸閉塞は急速に悪化しますので、すぐに病院に行って治療しないと大事に至ります。
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この腸閉塞の一種で腸が捻れてしまうことで腸が詰まるのが腸捻転です。便秘から引き起こされる事があるので、その症状や経過は腸閉塞と似ています。腸捻転の場合もすぐに治療が必要です。

難病指定を受けている潰瘍性大腸炎は、安倍晋三総理大臣が罹患していたことで有名です。第一次安倍内閣は、この潰瘍性大腸炎の悪化から終わりを迎えました。それほど社会生活を送るのに困難な病気です。大腸の粘膜やびらんに腫瘍が出来る炎症性の病気です。原因は未だに不明です。便秘と下痢を繰り返すので、初期症状は痙攣性便秘に酷似しています。しかし血便などが出るようになりますので、その違いは自ずとわかってきます。

この潰瘍性大腸炎に関しては、2009年に発売されたアサコールという薬に効果があり、安倍首相もそのおかげで、総理に返り咲けたと自負しているそうです。と同時にステロイドを過剰に投与していることも医療関係者から指摘されています。難病ではありますが、現状ではそこまで恐れずにいて大丈夫なのかもしれません。この潰瘍性大腸炎は胃痛や胸焼けなどの症状も同時に起きることがあります。

最後に子宮筋腫です。子宮に出来る良性のおできですが大きくなると胃や腸を圧迫するので胃痛や便秘を招くことがあります。月経過多や生理時の腹痛などが特徴です。ある程度の大きさならば、経過観察をすることになりますが大きくなると手術で子宮を全摘出することもあります。術後に圧迫されていた臓器が解放され、腸が元の位置に戻るので、その際胃痛や便秘を起こす場合もあります。

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過敏性腸症候群と慢性胃炎・神経性胃炎

検査しても細菌感染も腫瘍もないにも関わらず、胃痛・便秘などの症状がでる場合があります。これらを機能性消化管障害と言います。この機能性消化管障害にはふたつの種類があります。過敏性腸症候群と慢性胃炎・神経性胃炎です。過敏性腸症候群は、ウサギの糞のようなコロコロした便になる便秘の典型的な症状や、便秘と下痢を繰り返す痙攣性便秘に似た症状があります。また腹痛全般なので、胃痛がある場合もあります。

慢性胃炎・神経性胃炎は胃痛があるにも関わらず、検査すると全く悪い所が見つからないので、自覚症状があるのに検査結果が出ない場合に慢性胃炎・神経性胃炎と診断されます。便秘を伴う場合が多いのが特徴です。

このふたつの病気だと診断されたら、心因性の問題が胃腸に影響を及ぼしていることになりますから、精神的になにが問題なのか解決の糸口を探していきましょう。無理をしないでリラックスすることで、自律神経も上手く動き出しますので、創意工夫しながら安静にしましょう。

胃腸の異変には胃に優しいものを

このように、胃痛と便秘は切っても切れない縁で繋がっています。これらの症状の根底には、精神的な要因が隠されています。ストレスがあれば胃腸がダメージを受けやすくなります。過敏性腸症候群や慢性胃炎・神経性胃炎などはその最たるものです。悩みがあれば眠れなくなり自律神経がおかしくなります。少しの歯車のズレが大きな疾患になってしまうのです。中には別の大病がある場合もあるので、楽観視はできませんが、基本胃腸に優しい生活、優しい食べ物を摂取することでこうした症状を緩和することができます。あまり自身を酷使しないことが胃痛と便秘を和らげる秘訣です。

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