朝食断食・週末断食・3日断食

断食をすると、便秘が治るということで長年便秘に苦労している人には、ぜひオススメしたいのが断食です。断食というと、厳しい修行のようなイメージで、インドの行者がガリガリに肋骨を浮き上がらせながら実践しているよなイメージがありますね。

しかし、ここ数年の傾向としてはダイエットに良いということで、数日だけの断食だとか、週末や朝食だけの断食などをプチ断食と呼んで人気を博しています。プチ断食は書籍が数多く出ていますし、メディアでも度々特集されるほどです。

個人でやるのなら、短期間の方が良いでしょう。長期間の断食を個人が独断で実行するのは、拒食症の心配もありますし、そのあとの過食が懸念されるからです。誤った断食方法や無謀なスケジュールでの断食は体重も落ちませんし、便秘だって改善されません。

それから、これはアメリカで調査されたことですが、カロリーを55%に落とした状態で半年間生活をしてもらったところ、心臓の大きさが小さくなっていたというのです。心臓は筋肉でできていますが、肉体は維持するために、脂質を燃やして残りがなくなると、筋肉までも栄養として消費していくのです。

このように、半年にも及ぶ飢餓状態におかれるとどうしても体に異変が起きてきます。断食で便秘を治すことを目的にするのであれば、過剰な期間・内容での断食は避けるべきです。

あくまでもプチ断食だからこそ、腸も休むことができる、便秘も速やかに解消しやすいのです。方法としては、朝食だけを食べない、朝食断食や週末の2日間を断食にあてる週末断食。さらに3日計画の3日断食などがあります。全く食べないということではなくて、便秘に良いヨーグルトを朝昼晩に少量食べるなどします。もちろんヨーグルトは無糖を選んでください。
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お粥を少量いただく方法やスムージーを飲む断食もあります。総じてプチ断食は、断食と銘打っていますが、全く食べないということではないようです。

空腹時に胃腸は残りかすを大腸に送る

断食をすると、便秘が解消されるそうですが、何故と思う人も多いのではないでしょうか。食べなければ、食物が便にならないので排泄能力が停滞してしまうのではないかと思いますね。また、新しい食物が便になることで、古い滞留便を押し出す作用があるのに断食をすれば、逆効果なのではないかと思うはずです。

確かに長期間にも及ぶ、断食や断食に近いダイエット方法を実行すれば、そのような障害が出ることは否めないことです。しかし、プチ断食のような、短期間の断食をする場合にはむしろ便秘が解消しやすいのです。

普段、食べたいだけ食べていると胃腸は休む暇なく働かなくてはならず、結果的に処理能力が追いつかなくなることで、便が滞留してしまいます。疲弊した腸は蠕動運動の力が弱まります。すると排出されるはずの便がそのまま腸内に残ってしまうようになります。

プチ断食をすると、腸は休息を取ることができます。そして十分休むと盛んに蠕動活動を開始します。便意が起こりやすくなり、排便に繋がるというわけです。さらに嬉しいことに、断食2日・3日となり便を出し切ると、今度は出すものがないので腸内に留まっていた有害な細菌や細菌の死骸などを便として出します。こうすることによって、腸内は綺麗に掃除されるのです。この残りかすのような腸内の老廃物は宿便とも呼ばれています。

腸内が断食によって一掃されることによって、便秘が劇的に解消します。断食が終わってからもしばらくは、腸内の悪玉菌や老廃物もない状態になるので、便秘もなくなるのです。定期的にプチ断食をすることで胃腸を適度に休ませて、そのあとに一気に排泄を繰り返すということをすると良いと思います。

下剤などに頼らずに、便秘は自然の摂理の中で消えて行くのです。さらにもう一つ断食はある遺伝子を呼び覚まし、便秘を追い払ってくれるのです。

サーチュイン遺伝子が便秘を撃退する

最近注目されている、長寿遺伝子があります。サーチュイン遺伝子といわれている遺伝子です。このサーチュイン遺伝子は、飢餓状態のときにしか働きません。古くは原始時代や、その後も今とは違い食べ物が自然の成り行きしだいでは満足に食べられなかった時代が多くありました。

そんなときに命を守るために働き出すのが、サーチュイン遺伝子です。

断食などで飢餓状態になると、サーチュイン遺伝子は仕事に取り掛かります。体内の不要な細胞をことごとく、分解して使える新しいエネルギーに変えて自食することで、生命を繋ぎます。もともと不要な体の邪魔者だった細胞を片付けてくれるので、新陳代謝もあがります。

このサーチュイン遺伝子のおかげで、便秘も解消します。体をフル起動で活性化してくれるので、代謝が上がり便が出やすくなるからです。このサーチュイン遺伝子は空腹時に活動を始めますので、断食中はまさに破竹の勢いで便秘解消にまっしぐらです。細胞も若返りますので、腸内も便秘を知らなかった頃のように瑞々しい状態になります。

空腹になることが基本ですから、断食でなくとも、空腹になれば少なからずサーチュイン遺伝子は活動を始めるはずです。しかしマックスは48時間とも言われていますので、2日断食や3日断食の際には、一番サーチュイン遺伝子が働くこと間違いなしです。