欧米型の食事が便秘と大腸がんを誘発する

近年、大腸がんの患者が増加しています。大腸がんになると命の危険もありますから早目に対策を講じて行きたいものです。そもそも何故大腸がんが日本人に多くなったのでしょうか。それはひとえに食の欧米化が原因だと言われています。元々、日本人は肉や乳製品を食す文化ではありませんでしたが、戦後日本にも本格的に、欧米の食文化が根付きました。

洋食は発がん性のある添加物の多い食物や、肉類などが主流で食物繊維が極端に少ないことから、便秘を起こしやすく、また大腸がんに罹患する事態に陥っています。

国立がん研究センターの発表によると、ヨーロッパ8か国52万人のコホート研究によると、食物繊維の摂取量が多いほど、大腸がんに罹患する割合が減ったという結果が出ました。この発表からも食生活が見直されるべきだということが分かります。そして、食物繊維との関係が明確になったということは、即ち便秘との関連性もあるということです。食物繊維が大腸に良い影響を及ぼすとすれば、それは腸の活性化とコンスタントな排便によるものだからです。排便が出来れば、大腸がんのリスクを軽減化できるということにつながるのです。
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さらに国立がん研究センターの岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部の男女4万人を対象とした10年間の調査によると、欧米型の食事をしていた特に、女性が10年間の間に大腸がんになっていることが判明しています。女性は特に便秘に悩む人が多いと言われています。女性こそ便秘を解消するために尽力するべきだと言える結果だ出たということになります。

欧米型の肉類は、消化するまでに時間を要します。時間を掛けて消化しないといけないものを日々食べていると、便が硬くなり腐敗も起こし、結果的に便秘になってしまいます。もし肉類を食べるならば、同様に野菜なども摂取して欲しいと思います。それが大腸がんを遠ざけるのです。

こんな便が危ない!大腸がんの特徴

大腸がんの便は特徴があります。もしこのようや便が出るようなら病院を受診しましょう。また、便秘の症状にも気をつけていきましょう。

1・便の出が悪く引っかかる感じで細い
腸壁に大腸がんが出来ている場合には、便が細くなります。引っかかりのようなものを感じて、出にくいと率直に感じるでしょう。残便感を感じる事が多くなるので、このような細い便と引っかかりには気をつけましょう。

2・明らかに色のおかしい便が出る
大腸の中で出血していると、便に出血が混じります。赤黒い場合もありますし真っ黒な便の場合も、大腸の中の出血が考えられます。赤黒い便もしくは真っ黒な便の場合には、注意を払ってください。

3・便とは別に排便時に鮮血がある
この場合は直腸に腫瘍ができています。便秘が原因の痔の可能性もあるので見極めが難しいのですが、切れ痔やいぼ痔でない場合は、がんの可能性があることを覚えておいてください。

こうした症状の他に、便秘による腹痛にも似た腹部の痛みを感じることが多いのも特徴です。体重が突然落ちだした時にも、大腸がんの可能性を秘めていますので気をつけてください。大腸がんの顕著な症状は便秘に酷似しています。見極めの際には、素人判断は禁物です。あまりにもおかしいようなら、病院に行くのが良策であると、肝に銘じておきたいものです。

便秘対策で大腸がんも予防する

最初の方でも言いましたが、便秘対策が万全であれば大腸がんは未然に防ぐ事ができます。便秘と大腸がんはそれほど密接な関係があるからです。便秘の諸症状を改善するということは、腸内環境を正常化することです。腸内をいつもクリーンにして善玉菌を増やせる状態をキープしておけば、大腸がんの温床を奪うことになります。国立がん研究センターの研究によると、便秘と大腸がんの関連性を裏付けるものは見つからなかったと発表していますが、それは高齢者を対象にしているため、食事自体が日本の伝統的な和食であった事から便秘になっている患者が少なかったのではないかと、仮定できます。

若いうちは欧米人のような肉食を好みますが、高齢になると和食のような健康食に回帰する場合が多いからです。こういった人々は、若い頃からの積み重ねた腸への負担から、大腸がんになっているのではないでしょうか。実際に生まれた時から老年に至るまで、肉食ばかりで便秘傾向の強い、欧米人に大腸がんは最も多いからです。

更に大腸がんの初期症状では、便秘よりも下痢になりやすいという結果もでていますので、痙攣性便秘のように便秘と下痢を繰り返すタイプの人も、大腸がんの可能性も捨てずに、慎重に対処したほうがいいかもしれません。

このように見ていくと、便秘というものを放置することは将来的に、大腸がんになるリスクをはらんでいる事になります。便秘を長く続けていると老年になって食生活を変えたとしても、腸壁や腸管のダメージは補いきれないものとなって自らを蝕むのかもしれません。年を取ると、腸内の動きも緩やかになります。腸内の善玉菌も若い頃のようには、活発ではないので、自然治癒能力も期待できないのです。やはり若いうちから便秘をしない体を作って行きたいものです。