便秘解消後に下痢になる場合もある

便秘と下痢は相反するものなので、通常であれば同時期にこのような辛い症状に陥るわけがないと思いたいものです。しかし実際便秘のあと、やっと排便できたと思って喜んだのも束の間、激しい腹痛と共に便意が再度襲いかかり、下痢をしてしまったという人も多いのではないでしょうか。

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じつは便秘の時にも、新しい便が滞留した便の後に控えています。やっと便秘の便を押し出すことができて、排便しても新しい便はそのあとに残っているのです。激しい腸の蠕動運動で、便秘の便が押し出されて終わりという風にはならずに、勢いのまま、まだ出ては行けない新しい便も出てしまう事があります。新しい便は本来ならもう少し、大腸に留まっていたい便です。

新しい便なので、上手く固形化しておらず、腸の水分を吸収して軟便の状態にあるのです。便秘解消後には、こうした完成前の便が下痢として出てしまうことがあるので、こういった下痢は気にしなくても大丈夫です。特に、浣腸や座薬を使って排便した時には、腸が刺激されて便秘の硬い便と共に未完成の下痢の便も出てしまいます。

便秘が軽度の場合は、人工的に便意を起こす、浣腸や座薬は控えたほうが良いかもしれません。下痢が習慣化すると、肛門は荒れてただれてしまいます。そうなると、排便自体が辛くなり便意を無視することで、排便回数が減ってしまう事になります。

排便回数が減れば、言わずもがな便秘が再発してしまうのです。こうした悪循環にとらわれないように、常日頃から食生活などの生活習慣から見直し便秘にならない体作りに邁進してほしいと思います。

過敏性腸症候群で下痢になっている可能性

便秘や下痢を繰り返す、過敏性腸症候群は日本人の成人で10%~20%の人が罹患していると言われています。もともとストレスに耐性のない、20代の若い世代に多い病気ですが、ストレス社会の現代、過敏性腸症候群の患者は年々増えて年代も様々に多様化しています。

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この過敏性腸症候群は下痢型、便秘型、交代型と多様なパターンがあります。便秘と下痢を繰り返すのは、交代型です。便秘の症状と下痢の症状を交互に繰り返すのは大変苦痛なことです。便秘だけでも相当な辛さを感じるのに、便秘がいざ解消したと思ったら今度は下痢になるのですから、心が落ち着かない生活になりますね。原因はストレスだと言われていますので心を安定させることが必要になります。

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精神的な部分が影響するのが過敏性腸症候群という事で、最近の治療では腸内にある神経伝達物質のセロトニンを安定させて、治療する方法が盛んに研究されています。セロトニンは腸の中で作られるホルモンで、人間の幸福感と関係しています。別名幸せホルモンと呼ばれる所以でもあります。

この、セロトニンが極端に少ない人はうつ病になりやすいことも、分かっています。既に精神科などではうつ病などの治療に、セロトニン3受容体拮抗薬という薬を用いています。精神的な要因が関係する過敏性腸症候群に関しても、この薬が使用されるようになりました。

自力で過敏性腸症候群を治す人もいますが、長期化すると新たな疾患に移行する可能性も秘めていますので、病院で適切な治療を受ける方が建設的です。なるべくストレスを感じない生活を理想としながらも、一方では病院で治療して行くことが、便秘と下痢を繰り返す辛い症状を緩和していくことになります。

冷え性解消で便秘と下痢が治る

冷え性の人も便秘と下痢を繰り返し発症している人が多いようです。体温が下がると内臓も冷えていきます。内臓が冷えると免疫力も落ちて行きます。免疫力が落ちた状態だと、多様な病いにかかってしまいます。

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中でも便秘や下痢はもっともポピュラーな症状で、便秘と下痢を繰り返す人の、普段の体温をはかってみると、大抵が低体温なのがわかります。低体温の人は、腹部も冷えています。臓器の中で一番面積を取っている腸が冷えてしまうと、便秘になったり下痢になったりを交互に繰り返し、体調が安定しなくなるのです。

一番いいのは冷え性を解消することです。夏でも腹部を中心に温めるように努力して、入浴もかならずシャワーだけで済ませず、湯船に浸かることが体の芯から冷え性を撃退することになります。冷え性の人はエアコンが苦手で足の先や指の先に冷たさを感じやすいです。夏でも悴むような感覚に囚われてしまうことでしょう。であるならば、夏でもエアコン対策で、厚めのストッキングや腹巻を用意しておく事が必要になります。

体質改善のためにも、有酸素運動をしたり食べ物に気を遣い夏野菜のような体を冷やす食べ物を避けるなどして、自助努力していきましょう。冷え性は、冬にだけ発症するわけではありません。逆に、夏の方がエアコンの影響下で冷え性が悪化する傾向にあります。

腸がある下半身が冷え続けると便秘になるのは必然です。有酸素運動は、体全体をゆるやかにあたためる作用がありますから、繰り返し何度も、続けていって体質改善に努めてください。